十月第四週

頭の中でぽつぽつ浮かんでいることをでたらめな順序で書きます。

 

九月中はフランスとドイツに出張していました。ドイツで偉い先生と昼ごはんを食べていた時、彼が言ったことの過激な要約です。

「世界情勢の変化に危機感を覚える。彼らに科学を伝えるべきではなかった」

科学は西から東へ伝えられたものである、というのは今だに僕たちの手足をつなぐ見えない鎖だと思っていたのですが、僕たちに限った話ではないということでしょうか。もっと若い人たちはどうなんだろうな。そしてもし鎖が見えるようになったとして、それが外せるのか、できたとして外したいのか、どうなんでしょう。

 

映画「バードマン」についてです。劇場公開していた頃は某評論家が持ち上げていたせいで観る気になれなくて、最近になってようやく観れました。すごく面白くて続けてもう一回観ました。

 

「天気の子」も二日連続で映画館へ観に行きました。物語的な世界へ入るために無理やり壁を撃つ構造がよかったです。今はもうそれぐらい固いのだと言われるとそうかもしれないという気がしてくる。適当な評論じみたことは他にもいくつか言えるのですが、実際のところは新海誠がこの映画を撮ったのだということに感動していた気がします。

 

境界上にいられる期間も残り少なくなってきました。視界はまだ真っ暗なままです。光は見えたかい。JB。